{{category 系統解析のための色々}} *PCRプライマーの設計  GeneFisherとGeneWalkerのサイトを利用したPCR用ユニバーサルプライマーの設計方法の概説。 *コンセンサス配列を用意する  GeneFisherサイトでもアライメントとコンセンサス配列生成はできるが、データが大きい場合はサーバに負担をかけてしまうので好ましくない。そこで、自前で予めコンセンサス配列を用意してGeneFisherに送ることにする。  まず、対象となる複数の塩基配列をアライメントする。ClustalWなりMAFFTなり好きなものを使えばよい。アライメントが終わったらコンセンサス配列を得る。BioEditなら「Alignment→Create Consensus Sequence」で一発。 *GeneFisherによるユニバーサルプライマー設計  コンセンサス配列ができたら、GeneFisherのサイトに送る。FASTA形式でフォームに貼り付けるか配列ファイルを指定する。BioEditなら配列を選択して「Edit→Copy sequences to clipboard (Fasta Format)」。  プライマーデザインパラメータとしては、プライマーの長さ・GC含量・Tm値・PCRプロダクトの長さを指定する。また、3'末端の指定塩基数分のGC含量と末端の塩基も指定できる。以下に推奨設定を記す。 ,パラメータ,値 ,Length,18-25bp ,GC content,30-60% ,Tm,45-60℃ ,Product Size,500-1500bp ,3' length,2bp ,3' GC content,50% ,End primer with,ACGT  これでいくつかのプライマーセットができあがる。 *GeneWalkerによるPCR増幅シミュレーションチェック  コンセンサス配列の生成に用いた配列のどれかの、プライマーで増幅する範囲をTarget sequenceに貼り付けてFormat。Primer 1と2にはforward側とreverse側のプライマーを貼り付ける。「Primer dimers」「2:ary struct」「Anneal」でそれぞれできそうなプライマーダイマー・二次構造・アニールする箇所の確認ができる。